BJオリンピック 競技ルール
BJオリンピックとは
BJオリンピックとは、次に掲げるようなサッカー版のスポーツテストとして考案したものです。
記録に関しては、高学年、中学年、低学年の3つの部に分けて、それぞれ各種目ごとに取り
まとめ、新記録が出た場合には、クラブから「認定証」や「メダル」を授与しています。
1 趣旨
サッカーはチームプレーが大切なスポーツであるが、その前提となるものは、チームの一人ひとりがボールを自由に操ること
のできる技術力であり、それを支える基礎的な運動能力である。そこで、キック力、ボールコントロール能力、判断力、瞬発力、
持久力などを定期的・継続的に測定し各々の目標を定めることによって、成長期にある子供達の励みとするとともに、バランス
のとれたチームづくりに役立てるものである。
2 開催方法
BJのメンバー全員を対象とし、毎年各学期末(7月、12月、3月)に行うものとする。
コーチ等はその測定結果を記録し評価・分析するとともに、個人別の記録について「サッカーだより」の別紙に記し、コメント
を加えることにより、各々の練習目標を明らかにする。
なお、BJの活動に対する父母の理解を深め、日常的な指導を期待する意味からも、測定等の補助のためにできる限り父母
の協力を得ることが望ましい。
3 種目説明
(1)キックミサイル
【ねらい】 |
左右どちらの足でも目標に向けて大きく正確なキックができるようにするものである。 |
【準 備】 |
測定基準線として20mのラインを引き、その中央から垂直に約30mのラインを引いて目盛線とする。
目盛線には測定基準線から10mごとに大目盛(10m程度とし1mごとに印をつけておく)を引き、大目盛の間に
は1mごとに小目盛(1m程度)を引いておく。
また、測定基準線の中央から5mさがった所にはスタートの印を付け、目盛線の先には目標となるカラーコーンを
置いておく。ボールは空気量が適当なものを1個用意する。
|
【測 定】 |
実質飛距離ではなく、落下地点から測定基準線までの垂直距離及び落下地点から目盛線までの垂直距離の両
方を測定する。なお、落下地点は目標に対し右か左どちらの方向にそれたかということも確認しておく。
距離の測定は原則として目盛等を用いた目測とし、1m未満は四捨五入する。(落下地点に測定者が立ち、目盛
線等に向かって距離を読みとる。)
|
(2)爆弾リフティング
【ねらい】 |
ボールの動きや回転の様子をよく見て、全身がバランスよく機敏に反応し、正確なボールコントロールに集中できるようにするものである。 |
【準 備】 |
半径3mの円を描いておく。ボールは各々が使い慣れているものでよい。 |
【方 法】 |
1人ずつボールを持って円の中に入り、合図とともに円の中でのリフティングを行う。なお、ボールをつく場所は腕以外であればどこでも構わない。 |
【測 定】 |
20回未満で終了した場合には、その後1分間の挑戦タイムが与えられ、最も多い回数が記録となる。(挑戦タイムの間につき始めたものであれば、途中でミスしない限り1分間で打ち切らない。)なお、原則として円から足が出た状況でのリフティング回数はカウントしない。(実際にはこの適用はしていない。) |
(3)猿のタマころがし
【ねらい】 |
足元になるべく近くコントロール可能な一にボールをキープしつつ、周囲の状況にも目を配り、素早く小回りのきいた動きでドリブルができるようにするものである。 |
【準 備】 |
カラーコーン8個を2m間隔に並べて一辺が4mの正方形を作り、一つの対角線の延長上で角から4mの所にスタート兼ゴールの線を引いておく。 |
【方 法】 |
合図とともにスタート位置からドリブルを始め、カラーコーンにボールをぶつけたり倒したりしないように注意しながら、正方形の四辺に置かれたカラーコーンの間をジクザクに抜けて、なるべく早くゴールインする。左回り、右回りのどちらでも構わないが、角の一のカラーコーンは外回りとなるようにする。なお、ゴール線上にボールを止めた時点でゴールインと見なす。 |
【測 定】 |
スタートからゴールまでの時間を測定する。(計測は0.01秒単位とし0.01秒未満は切捨て。ただし、記録は0.1秒単位まで。) |
(4)ダッシュ四駆郎
【ねらい】 |
音を聞いて素早く身体を反応させ、スピードにのった走りができるようにするものである。 |
【準 備】 |
2m程度の長さのラインを20m間隔で2本平行に引き、片方のライン上にカラーコーンを置いておく。 |
【方 法】 |
カラーコーンを置いていない方のラインをスタート兼ゴールとし、そのライン上に腰が位置しカラーコーンの方向に頭が向くような姿勢で仰向けに寝る。スタートの合図(笛又は拍手)とともに起き上がり、向きを変えてカラーコーンに向かってダッシュし、カラーコーンを回って戻ってくる。(スタートのタイミングを予測させないため、合図の前に「ヨーイ」などの声はかけない。) |
【測 定】 |
スタートからゴールまでの時間を測定する。(計測は0.01秒単位とし0.01秒未満は切捨て。ただし、記録は0.1秒単位まで) |
(5)走れオラシオン
【ねらい】 |
長距離を走りきることのできる脚力や心肺機能を高めることにより、試合中のスタミナ切れをなくすものである。 |
【準 備】 |
大きいコートの四隅にカラーコーンを置き、適当な一にスタートラインを引いておく。 |
【方 法】 |
学年別に計測に支障のない程度の人数(5~7人)のグループ分けを行い、合図とともにスタート位置からコートの周囲を3周する。 |
【測 定】 |
スタートからゴールまでの時間を測定する。(秒単位とし秒未満は切捨て。) |
(6)ドラゴンボール
【ねらい】 |
スローインでの遠投能力を競うとともにファウルスローのチェックをするものである。 |
【準 備】 |
キックミサイルの目盛線をそのまま利用するので特別の準備は必要ない。 |
【方 法】 |
キックミサイルで使用したボールを用い、測定基準線をタッチラインに見立てて、カラーコーンの方向にスローインを行う。ファウルスローに対しては具体的に指摘して再度投げさせる。 |
【測 定】 |
スローインのルール(両方の足の一部をタッチライン上またはタッチライン外の地面につけてなければならない。ボールは両手で持ち、両手とも均等な力で、頭の後方から頭上を通して投げ入れなければならない。)どおりに行っていることを確認の上、ボールの落下地点と測定基準線との垂直距離を目測する。なお、1m未満は四捨五入する。 |
(経 過)
1989年12月23日作成
1991年 7月 6日改正