★『BJリニューアルプロジェクト』のあらまし
       −21世紀に向けての新たな発展のために−

                                                    1999年4月
                                              BJ監督  大津 保男  

(目標)
 ● 2002年ワールドカップに向けて盛り上がろう!

→ ワールドカップ日韓共同開催に向け、全国的にもこれから徐々にサッカー熱が高まるはずです。BJも2002年には盛大に25周年を迎えましょう。

 ● 世代を超えて楽しめるサッカーを定着させよう!

→ サッカーがスポーツ文化として根付くためには、一過性のブームや一時期だけの競技でなく、生涯スポーツとなり得る歴史が必要です。幼年・少年期からのサッカーとの関わりを、末長く続けられるよう、世代を超えて楽しむ環境を地域につくりましょう。

 ● 色々なスポーツにチャレンジしよう!

→ サッカーに必要な運動能力を高めるには、サッカーのトレーニングだけでなく幅広いスポーツの経験が必要です。できるだけ色々なスポーツと親しんで、サッカーのレベルアップに生かしましょう。

 ● スポーツを暮らしの中に組み込もう!

→ 練習日や試合の日だけでなく、毎日の生活の中でスポーツとの関わりの時間を見出しましょう。身体を使った遊びやレクリエーション、テレビや競技場での試合観戦など、家族や友達とのふれあいの中で、工夫してスポーツを取り入れましょう。

 ● 「明るく・楽しく・元気で・健康」が一番!

→ まずはサッカーを楽しむことができるかどうかが大切です。仲間を大切にして、助け合い、励まし合い、目的意識をもって一生懸命に練習し、のびのびはつらつとした楽しいゲームができるよう「心と身体の健康づくり」を目指しましょう。



《 目標達成への視点 》

   ◎ 子供・父母(家族)・指導者のそれぞれの役割についての共通認識
         − 三者のバランスと協力によって各々が成長

   ◎ 子供の自主性と判断力を育むための観察と忍耐
         − サッカーは状況判断のゲーム

   ◎ 潜在能力を最大限に引き出す工夫と配慮
         − ほめて引き出す「やる気」と「技術」

    ポイント: 結果をあせらない。


《 チーム運営の基本 》

  ● 安心・安全な活動環境を確保しよう
     − 本拠地(いつでも仲間と集える場)を大切に
     − 設備・備品の維持管理を適切に
     − 地域との連携を密接に


  ● 心強いサポーターとなろう
     − 「自分の子供」から「チームや地域の子供」へ
     − 各々の得意な分野でチームや地域に貢献を


《 育成指導の基本 》

  ★ 「教育」から「共育」に
    − 観る・学ぶ・押しつけない・愛情・情熱
    − 認める・公平・引き出す・のばす・ほめる・しかる


  ★ 「気づき」「進んで」「続けて」「目指す」子供を
    − 一人ひとりの「きもち(心理・心情)」、「からだ(体調・成長)」、「あたま(理解・納得)」の正しい理解

  ★ 「社会(団体)のルール」を互いに守る
    − 相手を敬う気持がスポーツマンシップの基本


《 コーチングの課題とその対応 》

  ☆ 一人ひとりの成長や健康状態の把握
    − BJサッカーだより(成長の記録)の記載を通じての把握
    
− BJオリンピックの測定立ち会い
    − 指導者研究会での情報共有
    − 練習や試合の前の健康チェック
    − 長期欠席者のカウンセリング
    − 練習や試合での一人ひとりへの声かけと励まし(言葉遣いに注意)


  ☆ 個人技術向上のための的確なアドバイス
    − 「見せてまねさせる」
    − 「やらせて納得させる」
    − 「できた時にはほめて自信をつけさせる」
    − 「できない時にはまず考えさせてからわかりやすい言葉でヒントを出す」
    − 「個人練習のための課題を与える」
    − 「レベルに応じた負荷や制約を与える」


  ☆ 練習でのコンビネーションプレーの徹底
    − 2人・3人でのプレーを重視しチームワークの基本をつくる」
    − レベルの同じ子供同士の場合と差がある場合とを適宜組み合わせる」


  ☆ 短時間で効率的な練習メニューの採用
    − 練習メニューのねらいの事前説明と事後確認
    − 無駄な休み時間が生じないような工夫
    − 単調で飽きのこないようメニューのバリエーションを工夫
    − 視野の確保や敏捷性の向上につながる工夫
    − 左右の足の均等化などを意識した工夫
    − レベル差による時間の無駄をなくすための負荷や制約の工夫


  ☆ 練習と試合との有機的な関連づけ
    − 2人・3人でのプレーを重視しチームワークの基本をつくる」
    − レベルの同じ子供同士の場合と差がある場合とを適宜組み合わせる」


  ☆ 約束事項の反復徹底
    − あいさつの徹底
    − ダッシュで集合(ボールを手で持たずドリブルで集合)

    − 確実なウォーミングアップやクールダウンの実施
    − 「プレーが止まったら首振り確認」など


《 子供の心構え 》

     「仲間を大切にし、ボールと仲良くなろう!」
        − 真のスポーツマンを目指そう。ボールに自分の気持ちが通じるようにしよう。

     「何事にも目標を持ち、チャレンジ精神を大切にしよう!」
        − 目標なくして向上なし。達成感は成長の源。失敗をおそれない。

     「自分のことは自分でやってみよう!」
        − 父母や指導者にいわれる前に行動しよう。